女性の薄毛や抜け毛を予防し、健康的でイキイキとした髪を育てるために
必要なケアは、頭皮環境を整えることから始まるといっても過言ではありません。
頭皮と髪の関係を畑と野菜の関係に例えると、
栄養豊富で肥沃な土壌には、元気な野菜がすくすくと育ちますが、
栄養が乏しい土壌は、病的で痩せた野菜しか育ちません。
頭皮と髪の関係も、これと同じで、髪の成長に必要な栄養素や酸素が、
しっかり毛根の奥まで届かせることができる頭皮、
つまり血行の良い頭皮環境が必要というわけです。
そのために大切なことは、毎日のシャンプーです。
毎日の正しいシャンプー法で、余分な皮脂や汚れを落として常に清潔な状態を保ち、
また、頭皮を乾燥させないためにしっかり保湿することが大切です。
そして、使用するシャンプー剤は、ネームバリュー、香り、泡立ち、
洗い上がりなどでなく、頭皮に負担をかけないものを最優先にして、
自分の頭皮に合ったシャンプー剤を選ぶことが大切になります。
しかし、現在、ドラッグストアーやスーパーなどを覗いてみると
「育毛」「薬用」といった文字が記載されたシャンプー剤が数多く見られます。
シャンプー剤に「育毛」「薬用」という文字が記載されていると、
いかにも育毛効果が期待できるという思いになりますが、残念ながら今のところ、
医学的に育毛効果が認められた成分が配合されているシャンプー剤は存在しません。
確かに、シャンプー剤で洗髪するということは日常的なことであり、
そこに育毛効果も得られるなら、本当に都合のいいものになりますが、
シャンプー剤だけで、直接、毛母細胞に働きかけるなどの育毛効果を
得ることはできない、ということをしっかり頭に入れておきましょう。
「育毛」「薬用」という文字に惹かれてシャンプー剤を使用してみたけど
「頭皮を刺激して負担を与える成分が多く含まれていた・・・」
というケースは少なくありません。
それよりも、自分の頭皮に合ったシャンプー剤を見つけて、
そして、正しいシャンプー法で地道にコツコツとヘアケアして
頭皮環境を整えることを優先しましょう。
頭皮の皮膚は、顔の皮膚と同じく
「表皮」「真皮」「皮下組織」の３構造でできており、皮脂膜で覆われています。
さらに、皮膚の一番上にある「表皮」は、
上から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の４つの層で構成され、
一番上にある「角質層」の厚さは、僅か０.０２ミリの超薄皮で、
食品用のラップ材ほどの厚さしかありません。
そんな超薄皮の「角層層」ですが、
頭皮と髪の健康状態を左右する重要な役割を担っています。
しかし、ちょっとした刺激や摩擦などでダメージを受けて、剥がれ落ちたりして、
頭皮環境が悪化してしまいます。
そんなことがないように、正しいシャンプー法と
頭皮に負担をかけないシャンプー剤で、正しいヘアケアを実践していきましょう。
頭皮に負担をかけないシャンプー剤としては、
アミノ酸系、ノンシリコンがオススメです。
