毛母細胞を活性化してヘアサイクルを正常化する!

 

近年は、薄毛や多量の抜け毛で悩む女性が急増しているといわれていますが、

薄毛、抜け毛が発生する直接的な原因は、

髪の毛を生産する毛母細胞の働きが悪くなることです。

 

頭皮から中に埋もれている部分を毛根といい、

その毛根の根元には毛球という部分があります。

 

この毛球部の中には“毛髪工場”といわれる毛母細胞があり、

ここで、細胞分裂を繰り返して髪の毛になる細胞をつくり、

髪の毛が生まれて成長を促しています。

 

人の髪は、10~15万本もあるといわれますが、

毛母細胞で作られた1本1本の髪の毛は、ヘアサイクルという2~7年の周期を経て

自然と抜け落ちて1本の髪の毛の一生を終えます。

 

ヘアサイクルは、

成長期(2~6年、女性の場合は約4~6年)→退行期(2~3週間)→

休止期(2~3ヶ月)という周期で生まれ変わりますが、

このヘアサイクルが何らかの原因で乱れてしまい、成長期が短くなり、

未成長の細い毛のまま退行期へ移り、休止期にある髪の毛の割合が増えれば

薄毛になり、抜け毛も増えてきます。

 

ヘアサイクルが乱れる原因は、男性と女性では異なりますが、

男性の脱毛症に比べて女性のほうは比較的改善しやすいといわれています。

 

そんな女性の薄毛や抜け毛が発症する原因は、

仕事や人間関係によるストレス、無理なダイエットによる栄養不足、偏った食事、

高カロリーの食事、睡眠不足、過度のヘアケアや肌に合わないヘアケア商品のため

頭皮にダメージを受ける、出産、加齢、喫煙など、

さまざまなことが影響し、ホルモンバランスが崩れたり、

頭皮の血行が悪くなったりして、

毛母細胞の働きが低下してしまうなどが挙げられます。

 

 

薄毛、抜け毛を改善し、健康的な髪を復活させるには、

毛母細胞をいかに本来の働きに戻し、

ヘアサイクルを正常に維持できるかにかかっています。

 

そのためには、イキイキとした元気な髪が育つための頭皮環境を整えることです。

 

髪と頭皮は、植物と土壌の関係と同じで、

肥料がたっぷりの土壌は植物がスクスクと育つように、

髪も血行がよく、栄養素や酸素がたっぷりと行き渡る頭皮環境は

細胞分裂が盛んに行われて元気な髪がスクスクと育ちます。

 

なので、ヘアケアの第一の目的は血行のよい頭皮環境に整えることです。

 

また、毛穴に余分な皮脂が詰まっていたり、頭皮が汚れて乾燥していると

頭皮への負担になり、薄毛や抜け毛を招くことになります。

 

さらに、毎日、洗髪に使用するシャンプー剤にも注意が必要で、

洗浄力の強いシャンプー剤は頭皮にダメージを与えることになります。

 

フケが多かったり、かゆみがある場合は、

そのシャンプー剤が頭皮に負担をかけているというサインかもしれません。

 

自分の頭皮に合ったものを選ぶことが大切ですが、

頭皮が弱いと感じるなら低刺激のアミノ酸系シャンプーを使用してみましょう。

 

このようなヘアケアをしっかり施すことがヘアサイクルの正常化につながりますが、

並行して今までの生活習慣を見直してみましょう。

 

「健康な体に健康な髪は宿る」とよくいわれます。

 

毎日、十分な睡眠時間を取り、栄養バランスのよい食事を規則正しく摂り、

ストレスを溜めないなど、健康的な生活習慣を身に付けることが重要です。

 

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