ニキビができると、「早く治したい」「跡を残したくない」という気持ちから、
洗顔を何度もしたり、気になる部分を触ったり、
強いケアを重ねたりしてしまうことがあります。
しかし、ニキビケアでは「何をするか」だけでなく、
「何をしないか」も非常に大切です。
特に40歳代になると、若い頃とは肌の状態が変化しています。
皮脂だけがニキビの原因とは限らず、乾燥や肌のバリア機能の低下、ホルモン変化、
睡眠不足、ストレスなど、さまざまな要因が関係します。
そこで今回は、ニキビのホームケアをするときに注意したいポイントを紹介します。

1.ニキビを触らない・潰さない
最も注意したいのが、ニキビを手で触ったり、潰したりすることです。
気になるからと指で触っていると、手についた汚れや細菌が肌に付着するだけでなく、
刺激によって炎症が悪化する可能性があります。
特に爪で潰すと、皮膚を傷つけてしまい、赤みが長引いたり、
ニキビ跡につながったりすることがあります。
「白い部分を出したほうが早く治りそう」と思っても、
自己流で無理に潰すのは避けましょう。
ニキビができたら、できるだけ触らず、必要なケアをしたら
そのまま肌を休ませることが大切です。
2.洗顔のしすぎに注意
ニキビができると、
「皮脂が多いから、しっかり洗わなければ」と考えてしまいがちです。
しかし、洗顔のしすぎは肌に必要な皮脂まで奪い、
乾燥やバリア機能の低下につながることがあります。
洗顔料をよく泡立て、肌をゴシゴシ擦らず、
泡をクッションにしてやさしく洗いましょう。
洗顔後もタオルで強く拭かず、
清潔なタオルや柔らかな素材で押さえるように水分を取るのがおすすめです。
「汚れを落とすこと」と「肌を傷めること」は別です。
ニキビケアでは、洗浄力の強さよりも、
肌への刺激をできるだけ抑えることを意識しましょう。
3.保湿を避けない
「ニキビができているから、乳液やクリームは使わないほうがいい」
と考える人もいます。
しかし、肌が乾燥すると角層の状態が乱れ、肌のバリア機能にも影響します。
そのため、ニキビがあるときでも、肌の状態に合わせた保湿は大切です。
ベタつきが気になる場合は、使用感の軽い保湿剤を選ぶなど、
自分の肌に合ったものを取り入れましょう。
大切なのは、「ニキビがあるから保湿しない」ではなく、
「必要なうるおいを守る」という考え方です。
4.ニキビ用アイテムを重ねすぎない
ニキビを早く治したいからと、洗顔、ピーリング、スクラブ、拭き取り化粧水、
ニキビ用美容液など、さまざまなアイテムを一度に使うのはおすすめできません。
複数のケアを重ねることで、肌への刺激が増えてしまうことがあります。
新しい化粧品を使う場合も、いきなりたくさん取り入れるのではなく、
肌の状態を確認しながら少しずつ試すことが大切です。
「たくさん使うほど早く治る」とは限りません。
ニキビが気になるときほど、シンプルなケアを心がけましょう。
5.スクラブや強いマッサージに注意
毛穴の汚れを落とそうとして、スクラブなどで肌を強く擦るのも注意が必要です。
ニキビが炎症を起こしている状態では、摩擦による刺激が負担になることがあります。
また、顔のマッサージなども、
ニキビがある部分を強く押したり擦ったりしないようにしましょう。
美肌を目指すなら、「肌をきれいにするための刺激」が、
逆に肌への負担になっていないかを見直すことが重要です。
6.紫外線対策も忘れない
ニキビができていると、洗顔や保湿ばかりに意識が向いてしまいます。
しかし、紫外線対策も大切です。
ニキビの炎症が落ち着いた後も、赤みや色素沈着が気になることがあります。
日中は日焼け止めや帽子、日傘などを利用し、
紫外線をできるだけ避ける習慣をつけましょう。
ただし、日焼け止めを塗ることだけにこだわるのではなく、
落とすときも肌を擦りすぎないことが重要です。
7.枕カバーやタオルなども清潔に
毎日肌に触れるものも見直してみましょう。
枕カバーやタオル、フェイスタオルなどは、皮脂や汗、汚れが付着します。
特に寝ている間は長時間肌に触れるため、
できるだけ清潔なものを使用することを心がけましょう。
また、髪が顔に触れ続けることも肌への刺激になる場合があります。
前髪や髪の毛がニキビに当たっていないか、
ヘアケア用品が顔に残っていないかなども確認してみましょう。
8.生活習慣も見直してみる
ニキビはスキンケアだけで解決できるとは限りません。
睡眠不足、強いストレス、食生活の乱れなど、
生活習慣が肌の状態に影響することもあります。
特に睡眠時間が不足している場合は、
まず睡眠習慣を整えることから始めてみましょう。
食事では、特定の食品だけを極端に制限するのではなく、たんぱく質、ビタミン、
ミネラルなどを含むバランスのよい食事を意識することが大切です。
また、甘いものや脂っこいものを大量に摂り続ける習慣があるなら、
食べる量や頻度を見直してみるのもよいでしょう。
9.長引くニキビは自己判断だけでケアしない
ホームケアで改善しないからといって、ケア用品を次々に変えるのも注意が必要です。
ニキビにはさまざまなタイプがあり、
炎症の程度やできる場所、症状によって適切な対処が異なります。
痛みや腫れが強いニキビ、繰り返しできるニキビ、膿を伴うニキビ、
跡が増えている場合などは、皮膚科に相談することも大切です。
「いつものニキビだから」と自己判断せず、
症状が続く場合は専門家に相談しましょう。
ニキビケアは「攻める」より「守る」
ニキビができると、どうしても「早く治したい」という気持ちから、
洗う、擦る、塗る、潰すなど、積極的なケアをしたくなります。
しかし、ニキビのホームケアで大切なのは、肌に余計な刺激を与えないこと。
「触らない、擦らない、潰さない」を基本に、やさしく洗い、
必要なうるおいを守り、紫外線から肌を守る。
そして、睡眠や食事などの生活習慣も整えていく。
このように、肌をいたわるシンプルな習慣を積み重ねることが、
健やかな肌を保つための基本です。
特に40歳代は、若い頃と同じニキビケアがそのまま合うとは限りません。
「ニキビ=皮脂を落とす」という考え方だけにとらわれず、
肌のバリア機能や乾燥にも目を向けながら、
自分の肌状態に合わせたホームケアを心がけましょう。
