脱毛症に悩む男性のほとんどは、
AGAと呼ばれる男性型脱毛症というタイプになり、
発症する原因は、
遺伝的な要因が大きく関係しているといわれています。
それに対して女性に起こる脱毛症は、
いくつかのタイプが挙げられ、その原因もさまざまです。
また、女性の脱毛症は、
男性型脱毛症のように頭頂部や額の生え際など、
特定の部位から薄くなるのではなく、
頭髪全体が平均的に薄くなるので、
脱毛症が進行していることになかなか気がつかないという
ケースがよくあります。
そこで、女性に起こる代表的な脱毛症のタイプを挙げてみます。
1 びまん性脱毛症
女性の脱毛症で最も多いタイプで、頭髪全体が平均的に薄くなって
髪の分け目が透けて地肌が目立つようになります。
原因は、
睡眠不足、栄養の偏り、ストレス、紫外線、喫煙、間違ったヘアケアなどが
挙げられ、普段の生活習慣の中にさまざまな要因が潜んでいます。
2 産後脱毛症
妊娠から出産後にホルモンバランスの著しい変動によって起こる脱毛症で、
別名「分娩後脱毛症」とも呼ばれ、
出産経験者の約4割の女性が発症するといわれています。
抜け毛の量は個人差がありますが、
多い人は全体の約20%の髪が抜けることがあります。
しかし、この症状は一過性のものに過ぎず、
一般的には出産後1年から1年半ほどで、自然と元の状態に戻ります。
3 牽引性脱毛症
長期間、ポニーテールやアップヘアなどのように髪をきつく縛り、
頭皮に負担をかけることで起こる脱毛症です。
ポニーテール脱毛と呼ばれることもあります。
4 脂漏性脱毛症
過剰な皮脂の分泌の影響で頭皮に炎症が起こり抜け毛が発生する脱毛症です。
改善策としては、正しいシャンプー法で頭皮を清潔に保ち、
脂質をできるだけ控えた食事に変えることです。
5 ひこう性脱毛症
多量に出るフケが、毛穴を塞いでしまうことで炎症などが起きて、
髪の成長がストップしてしまって発症する脱毛症です。
シャンプーし過ぎから皮脂を取り過ぎて、多量にフケが発生することが原因なので、
正しいシャンプー法を身に付けることが必要です。
6 円形脱毛症
一般的には、10円玉くらいの円形のハゲができる脱毛症です。
リンパ球が毛根を敵と勘違いして攻撃する自己免疫疾患によるもので、
ストレスが大きな原因とされていますが、
その関係はまだまだ解明されていないことが多いようです。
このように、
女性に起こる代表的な脱毛症のタイプを6つ挙げましたが、
「最近、あきらかに抜け毛の量が増えた・・・」
「分け目が透けて見えるようになった・・・」
「髪のハリやコシがなくなった・・・」
「髪の毛が細くなった・・・」などと感じるようになったら、
早めの対策を行いましょう。