日本国内で薄毛や抜け毛で悩む男性は、
ある調査によると１３００万人ともいわれています。
これだけ多くの男性が髪の悩みを抱えているわけですが、
以前は、男性は禿げるけど、女性に禿げはいないといわれていました。
しかし、その思い込みは間違いで、
近年は薄毛や抜け毛の悩みを抱える女性が増加し、
その数は６００万人といわれ、
約１０人に1人という割合で女性が薄毛や抜け毛で悩んでいることになります。
男性が多量の抜け毛を発症し、薄毛になる原因のほとんどは、
ＡＧＡと呼ばれる男性型脱毛症というタイプで、
男性ホルモンが深く関係しています。
この脱毛症は、男性ホルモンのジヒドロテストステロンが
毛母細胞の働きを抑制して、髪の成長を止めてしまい、
その結果、ヘアサイクルの成長が短くなり、
髪の毛１本が黒々と太く成長する前に休止期に移行してしまうことが原因です。
一方、女性の場合は、出産後や閉経後などにホルモンバランスの影響を受けて、
多量の抜け毛が発症することがありますが、
基本的には、睡眠不足、栄養バランスが偏った食事、ストレス、運動不足、
頭皮トラブル、間違ったヘアケアなど、
普段の生活習慣の中に多くの要因が潜んでいます。
ただし、これらの要因の中から原因を一つの絞ることはできません。
ですが、乱れた生活習慣や間違ったヘアケアなどが血行不良を招いて、
頭皮環境の悪化につながり、
薄毛や多量の抜け毛を発症させる大きな原因となっています。
ということで、女性の薄毛や抜け毛を予防するには、
まずは、毎日、十分な睡眠時間を取り、栄養バランスを考えた食事を摂り、
適度な運動をしてストレスを溜めないなど、
規則正しく健康的な生活習慣を送ることが必要ですが、
ヘアケアとしては、
血行の良い頭皮環境に整えるということを考えなければなりません。
頭皮の血行が良くなれば、
髪の製造工場といわれている毛母細胞や毛乳頭に髪の成長に必要な
栄養素や酸素をたっぷりと行き渡らせることができて育毛が促進されます。
このような髪が育ちやすい頭皮環境を保つには、
毎日のシャンプーがとても大切になります。
自分の頭皮に合わないシャンプー剤や洗浄力が強くて頭皮に負担をかけて
ダメージを与えるようなものは絶対に避けなければなりません。
できれば、
弱酸性タイプで頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーがオススメです。
そして、正しいシャンプー法を身につけて、頭皮を清潔に保ち、
さらに、ある程度の潤いを保って乾燥を防ぎ、
頭皮マッサージなども併用したヘアケアを施せば
血行が良くなって頭皮環境が改善されていきます。
もし、シャンプー剤を変えた時に、
フケが多くなったり、痒みがあるという変化があったなら、
そのシャンプー剤によって頭皮が負担を受けているということになります。
