1本の髪の毛は、毛根の奥にある毛母細胞から生まれる!

 

街のドラックストアーなどでは、

多くのヘアケア商品が並べられているコーナーがあり、

常に女性の視線を惹きつけています。

 

それだけ髪が人に与えるイメージは大きく、

多くの時間をかけてヘアケアに精魂込めている女性は大勢いらっしゃいます。

 

しかし、近年は女性の社会進出が進んだ影響で、

ストレスを溜めたり、生活習慣が乱れたりする人が増え、

それらが要因となって、

薄毛や抜け毛などのトラブルを抱える若い女性が増えています。

 

そんな女性たちは、シャンプーやブラッシング後の多量の抜け毛を見て、

そのうちに全部なくなってしまうのでは・・・と、

不安を感じているのではないでしょうか。

 

 

そもそも人の髪の毛は、約10万本あり、

1日、100本くらいの抜け毛があると言われています。

 

毎日、多量の抜け毛があるようでも、

100本くらいなら、正常な髪の状態なわけです。

 

そこで、まずは、1本の髪の毛が生まれる流れを解説します。

 

人の髪の構造は、中心部から毛髄、その外側を毛皮質、

一番外側で表面になる部分の毛小皮という3つの層からできており、

頭皮から外側に伸びている部分を毛幹、

頭皮の中に埋もれている部分を毛根といいます。

 

毛根は毛包に包まれ、

一番奥には蟹のハサミのような形をした毛球部があり、

そこには、“髪の製造工場”と呼ばれるほどの重要な

毛乳頭と毛母細胞があります。

 

この毛乳頭が血液中のホルモンから髪の製造指令を受けると、

毛母細胞に生産指令を出します。

 

すると、毛母細胞は、血中から栄養を摂取しながら、

細胞分裂を繰り返し、増殖して、髪の毛をつくり、

頭皮の外へと伸びていきます。

 

こうして生まれた1本の髪の毛は、

成長期(2~6年)→退行期(2~3週間)→休止期(3~4ヶ月)

というヘアサイクルを経て、

やがて寿命を迎え自然と抜け落ちて1本の髪の毛の一生が終わります。

 

成長期の髪は、血中から栄養を吸収し、

毛母細胞がどんどん分裂を繰り返し成長している期間で、

髪全体の90%くらいは、成長期の段階にある髪が占めています。

 

そして、毛母細胞の分裂が徐々に衰えてくる状態の髪が退行期となり、

完全に細胞分裂がストップしてしまうと休止期となり、約3ヵ月間続きます。

 

しかし、その時点で、抜け落ちる毛根から、

もう既に、新しい髪をつくる準備が進み、

やがて新しい1本の髪の毛が生まれようとしています。

 

ですので、1日に100本ほどの抜け毛があっても、

また、新しい髪が100本生まれるというヘアサイクルがあり、

また、髪の毛1本1本のヘアサイクルのタイミングが違うので

全体の髪の量が保たれているわけです。

 

それでも、シャンプーやブラッシング後の抜け毛が、

あきらかに今まで以上に多いと感じるようであれば、

早めの対策をオススメします。

 

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