紫外線は人の肌にさまざまな悪影響を与えて、シミやシワ、ニキビなどを招き、
肌の老化を早め、皮膚ガンや目の病気まで引き起こす恐れがあります。
なので、紫外線は美肌だけでなく身体全体の大敵といえます。
そんな恐ろしい大敵の紫外線は、よくUVと呼ばれていますが
「ウルトラ バイオレット レイ(ultraviolet rays)」の略で、
地上に届く紫外線は、
波長によってA波(UV-A)とB波(UV-B)に分けられ、
どちらも肌に浴びると悪影響を与えますので、
両方を浴びないように防ぐ対策が必要です。
A波(UV-A)は、波長320~400mmで長波紫外線とも呼ばれ、
雲やガラス、衣類までつき通します。
さらに、肌に浴びると真皮まで到達してコラーゲンやエラスチンなどに
ダメージを与えて劣化させ、シワやたるみを引き起こします。
一方のB波(UV-B)は、波長280~320mmで短波紫外線とも呼ばれ、
雲などにさえぎられて、真皮まではほとんど届きませんが、
エネルギーが強く、赤くヒリヒリするような日焼けを招き、
シミやソバカスの原因になります。
実は、紫外線にはもう一つ、C波(UV-C)というものがあります。
ですが、オゾン層で吸収されるので、地上にはほとんど到達しません。
しかし、最も強力なエネルギーを持っているので、
もし、オゾン層が破壊されて地上に届くようになると、免疫力を低下させ、
皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れがあり、
とても恐ろしい紫外線になります。
紫外線は、1年のうち4月~8月にかけてがピークになりますが、
雨の日や曇りの日でも、さらに真冬でも
紫外線の量が無くなるわけではありません。
一年中の紫外線対策が必要です。
また、夏の紫外線はメイク崩れを引き起こし、
表面がべたつくので皮脂が増えるように感じるかもしれませんが、
肌内部は、水分が奪われて乾燥した状態になります。
肌が紫外線により乾燥すると、
古い角質が溜まって毛穴が詰まりやすくなります。
すると、ニキビができやすい状態になってしまいます。
こうした大敵の紫外線による肌トラブルを防ぐために、
外出する時は必ず日焼け止めを塗って帽子や日傘を使うなどして、
しっかり紫外線対策を行いましょう。
ちなみに、日焼け止めは大きく分けると、
紫外線を吸収して肌の表面で化学反応を起こし、
熱エネルギーに変換して予防する「紫外線吸収剤」と、
紫外線を肌の表面で反射させて予防する
「紫外線散乱剤」の2つのタイプがあります。
それぞれメリット、デメリットがありますので、
購入前に使用成分などを確認して、
自分の肌に合うほうを選んで使ってみましょう。