多くの女性が若い頃の美肌をいつまでも維持しようと、
スキンケアにたくさんの時間とお金を費やしています。
もちろん、高価な化粧品などを使っての外側からのスキンケアは美肌に有効ですが、
体の内側からのケアも必要です。
内側からのケアとは、栄養バランスのよい食事を規則正しく摂ることや、
十分な睡眠時間を確保したり、適度な運動を行うなど、日頃の生活習慣が大切になり、
健康的な体があってこそ美肌が維持できるというわけです。
その中で、ストレスも美肌の大敵として挙げられます。
とはいっても、今の世の中を生き抜くには、
ストレスを感じないことは無理に近いと思います。
近年、特に女性は社会進出が著しく、
会社ではリーダー的な責任の重い職に就く人が多くなり、
その結果、ストレスを抱える女性が増えています。
それでは一体、ストレスは肌に、どういった影響をあたえるのでしょうか。
人の体は、ストレスを感じると緊張するようにできています。
体が強張ると、血管も収縮し、血液の流れが悪くなります。
これにより自律神経のバランスが崩れてしまうことがあります。
自律神経のバランスが崩れると、免疫力が低下し、
細菌などが繁殖しやすくなってしまいます。
これは、風邪をひきやすくなるなどの状態にもつながりますが、
毛穴の中の皮脂を栄養とする細菌も繁殖しやすくなるため、
吹き出物やニキビ発生の原因にもなります。
また、血液の流れが鈍くなることで、肌まで栄養が届かずに肌荒れなど、
さまざまな肌トラブルを招くことになります。
さらに、ストレスが原因で不眠症になってしまうと、その影響は顕著にあらわれます。
人は寝ている間、肌細胞が生まれかわるターンオーバーが行われて、
日中に肌が受けたダメージを修復します。
ちなみに、夜10時から深夜2時の間は「肌のゴールデンタイム」と呼ばれて、
最も活発に肌の新陳代謝が行われる時間帯なので、
この時間帯に熟睡できれば、美肌に最も効果的な睡眠となります。
しかし、ストレスによる睡眠不足からターンオーバーが乱れて、
肌の修復機能がうまく働かなくなる恐れがあります。
これにより、肌のダメージが修復されず、新しい肌細胞も生まれにくくなり、
肌はどんどん荒れて、老化を加速させることになってしまいます。
このような肌トラブルを防ぐためには、まずは、健康的な体を維持して、
美肌の大敵といわれているストレスをうまく発散して溜め込まないことが大切です。
休日は趣味やスポーツを楽しむなど、ストレスの解消法は人それぞれですので、
いろいろ試してみて、自分に合った方法を見つけるのが得策です。
そして、栄養バランスのよい食事を規則正しく摂り、
睡眠時間は最低でも6時間は確保するようにして、
健康的な体つくりを心がけましょう。