美肌のために、高価な化粧品を揃えたり、美容クリニックに通うなど、
たくさんのお金と時間を費やすようなケアを続けても、
毎日、乱れた生活習慣を送っているようでは何の効果もありません。
確かに、効果的な化粧品を使った外側からのケアも必要ですが、
まずは、睡眠、食事、運動など、
日常の生活習慣を見直して体の内側からアプローチすることが美肌には大切で、
それがスキンケアの第一歩になります。
下記に挙げた点を意識して、効果的な体の内側からの美肌ケアを心がけて下さい。
☆ 質のよい睡眠
毎日６時間以上の規則正しい睡眠時間を確保することはとても大切ですが、
さらに、深く熟睡できる質のよい睡眠を取ることを考えなければなりません。
眠りにつき始めて、約３時間くらいの間は、成長ホルモンが盛んに分泌されるので、
特に、この３時間は良質な睡眠に入る必要があります。
ところが、就寝直前までテレビやパソコンを見たり、携帯で会話したりしていると、
脳が活発になって興奮状態に陥り、とても睡眠できる環境とはいえません。
就寝１時間前くらいに入浴を済ませ、できるだけ部屋の照明は暗めにしましょう。
睡眠を促進するメラトニンというホルモンは
周りの光の量が減り暗くなると多く分泌されます。
さらに、直前に軽いストレッチやヨガを行うことで熟睡しやすい環境が整います。
また、枕の高さを寝やすい７cm前後に調整したり、
締め付けるような下着は避けることも大切です。
☆ 栄養バランスのよい食事
会社勤めしていたり、毎日が忙しい女性は、どうしても食事が不規則になりがちで、
栄養バランスが偏ってしまいます。
また、ダイエット中の女性も、炭水化物やタンパク質、脂質を
極端に控えてしまう傾向がありますが、美肌のために、
できるだけ規則正しく栄養バランスのよい食事が摂れるように努力しましょう。
一般的に肌に良い食事というと、
野菜を中心に食べてビタミン類を摂取することとされていますが、
しかし、それらを単独で多く食べてもそれほどの効果は望めません。
人の体は、肉、魚、貝、豆類、卵、乳製品、油脂、海藻、野菜の９品目の食材を
バランス良く摂ることで、さまざまな体の機能が活発に働くようになります。
生野菜は、体を冷やして血行不良を起こして肌にも悪影響を及ぼす恐れがあるので、
生野菜の食べ過ぎには注意し、できるだけ温野菜のかたちで摂るようにしましょう。
☆ 抗酸化力のある食品を摂りましょう
人の体は、紫外線、ストレス、激しい運動、喫煙などにより
体の細胞をサビつかせる悪玉の活性酸素が多量に発生してしまいます。
この活性酸素は、シミやシワなどをつくり肌の老化を進めるほか、
体にも悪影響を与え、ガン細胞の発生にもかかわっているとされています。
本来、体には、この活性酸素を除去する力があるのですが、
その力は、３０歳代以降、年齢を重ねるとともに低下していきます。
そこで、その低下した力を補ってくれるのが、抗酸化力のある食品です。
抗酸化力のある食品で代表的なものは、
ビタミンＡ、Ｂ、Ｅを含む、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、小松菜、
ブロッコリー、トマトなどの緑黄色野菜、ポリフェノールを含むブルーベリー、
イソフラボンが含まれる大豆など、いろいろありますが、
ひとつに偏らず、いろいろなものを組み合わせて摂取するようにしましょう。
☆ 積極的に体を動かす
美肌つくりは健康な体が基本ですが、１日中パソコンの前でディスクワークで、
休日も家でテレビを見ながらゴロゴロという方は、完全に運動不足の状態です。
運動不足は代謝機能の低下を招き、
血行不良、冷え症、便秘、頭痛、肩こり、肥満など、
健康面に悪影響を及ぼすことになり、当然、肌にもさまざまな弊害があります。
普段、自転車で出かけるところを歩いたり、エレベーターなど使わず
階段で昇るようにしたりと、できるだけ体を動かすようにし、
休日などの時間があるときは手軽にできるウォーキングなど、
積極的に運動を行うようにしましょう。
運動で軽く汗をかくと、血行がよくなり、気分もリフレッシュできて
ストレス解消になり、また、筋肉を動かすことで
成長ホルモンが分泌されるようになり美肌にも効果的になります。
