年齢を重ね、40歳を過ぎた頃になると、朝起きた時に枕の跡が顔に残っていたり、
「顔が優しくなってきたね・・・」「シワが増えた?」
などといわれることが多くなり、肌のたるみやシワが目立つようになってきます。
しかし、女性なら誰でも、
いつまでもたるみやシワのない若々しい顔でいたいと願うものです。
実際、肌のたるみやシワ、ほうれい線などの程度によって、
見た目年齢の差が明らかになり、これらの悩みが少ないほど若々しさの印象を与え、
女性の憧れの美肌ということになります。
そんな肌のたるみやシワの原因は、
肌内部の真皮という部分に存在しているタンパク質の一種である
コラーゲンという成分の減少や劣化にあります。
このコラーゲンは、肌内部の他に筋肉や骨、内臓、関節など、
いろいろなところに存在し、さまざまな働きを担っており、
真皮の中では、コラーゲンが網目状に張り巡らされて、
そこにエラスチンという成分も加わり、肌のハリや弾力を保っています。
目元や口元のシワで悩む女性の中には、乾燥が原因でシワができると思い込んで、
保湿ケアだけで改善しようとしているようですが、
実際の原因は、コラーゲンの減少や劣化によって弾力性が失われたことです。
しかし、体内のコラーゲンは、年齢を重ねるとともに減少し、
また、紫外線を浴び続けることで劣化してしまいます。
さらに、女性ホルモンの減少、肌の乾燥、生活習慣の乱れ、活性酸素、喫煙なども
減少、劣化する原因に挙げられます。
こうして失われたコラーゲンは、40歳を過ぎる頃になると
体内でほとんど再生されなくなりますので、
日頃の食事でコラーゲンをたっぷり含むトリガラ、うなぎ、手羽先などを
積極的に食べて、
さらに、コラーゲンを増やす成分を含む美容液などを使ってのスキンケアが
必要になります。
しかし、食事から取り込んだコラーゲンやタンパク質の栄養は、
内臓や筋肉、関節、目などに優先して使われ、肌に届くのは一番最後になります。
なので、しっかり肌に行き渡るために、十分な量の摂取を心がけ、
さらに、コラーゲンの生成を促すために必要なビタミンCと鉄の摂取も必要です。
そして、コラーゲンを増やす美容液としては、
ビタミンC誘導体、ナイアシン、レチノールなどの成分が有効とされています。
これらの成分は、肌内部の真皮まで浸透し、
コラーゲンの生成に関係する線維芽細胞を活性化します。
巷では、コラーゲン入りの化粧品がよく話題になりますが、
コラーゲンは分子が大きくて肌の奥の真皮までは浸透しません。
なので残念ながら、コラーゲン入りの化粧品は効果が期待できないというわけです。
その他、表情筋の衰えからも、たるみが目立つようになってしまいます。
人の筋肉は、動かさないとどんどん衰えて低下してしまいますので、
顔の筋肉を鍛えるエクササイズも取り入れてみましょう。