多量の抜け毛が発生して薄毛になってしまう原因はいくつか挙げられますが、
その中で、間違ったヘアケアは、
薄毛や抜け毛などのトラブルを発生させる要因の一つになります。
正しいヘアケアで頭皮環境を正常に保つことで抜け毛を予防でき、
健康的で元気な髪が発毛するための土台をきちんと作ることに繋がります。
間違ったヘアケアとは、頭皮の洗い過ぎ、ドライヤーの使い方、
自分の頭皮に合わないシャンプー剤や育毛剤の使用などです。
頭皮は洗髪するほど清潔になるイメージがありますが、
シャンプー剤を使用して洗髪する目的は頭皮の汚れや余分な皮脂を除去することで、
必要以上に皮脂を落としてしまうと逆効果になります。
皮脂は頭皮を乾燥などから守る役割があり、頭皮の皮脂を洗髪によって
過剰に取り除くとバリア機能までも壊してしまうことになります。
さらに、頭皮が乾燥し角質が固くなり、不足した皮脂を補うために
皮脂の分泌の異常が起こり、毛穴を塞いだりして多量の抜け毛を招くことになります。
また、シャンプー剤の洗浄力の強いタイプを使用することも
頭皮に負担を与えて良くありません。
洗い上りは、今一つかもしれませんが、
頭皮に負担をかけない低刺激のシャンプー剤を選ぶことも大切なことです。
どうしてもシャンプー剤選びとなると、
香り、泡立ち、ネームバリューなどが優先されがちですが、
泡立ちを良くするために使用されている石油系合成界面活性剤が
配合されている商品は避けたほうが安心です。
できれば、価格は少し高くなりますが、
頭皮や髪の毛に優しいアミノ酸系シャンプー剤などがオススメです。
さらに、髪の毛の手触りを良くして、ツヤを出すなどの効果がある
シリコン入りシャンプー剤もありますが、
このシリコンは、頭皮の皮を薄くして毛穴を詰まらせて抜け毛を招くという
危険性があるので、ノンシリコン系のシャンプー剤を選ぶようにしましょう。
次に、ドライヤーの使い方です。
ドライヤーの熱を髪の毛に当て過ぎると髪の毛の組織を壊したり、
頭皮のバリア機能を破壊するなど頭皮のダメージに繋がります。
そして、抜け毛が気になって、使い始めた育毛剤に、
自分の頭皮に合わない成分が配合されていると、頭皮環境を悪化させてしまいます。
育毛剤には様々な成分が配合されていますが、肌のタイプによっては
刺激が強すぎることがあったりして、肌荒れや頭皮の乾燥に繋がります。
また、薄毛の原因は女性と男性とでは異なります。
女性の脱毛症の場合、発症するタイプ、そして、その原因もさまざまなので、
自分の症状に合った成分が配合されているものを選んで使用することが大切です。
このように薄毛や抜け毛を改善するためには、
間違ったヘアケアなどを見直すことが必要ですが、
それと同時に、食生活や生活習慣の見直しも必要です。
毎日、栄養バランスの良い食事を規則正しく摂り、睡眠も十分取るなどして、
健康的な生活習慣が大切です。
健康的な体があってこそ、健康的で元気な髪が育ちます。