いつまでも若々しく見られるような美しい肌を維持するには
“潤い”が絶対に欠かせない条件の一つになります。
逆に、肌の潤いが失われて乾燥状態に陥ると、
どうしても老けた印象を与え、見た目年齢が高くなってしまい、
さらに、敏感肌をはじめ、さまざまな肌トラブルを招くことになります。
そんな中、敏感肌、乾燥肌の改善効果を期待して、
高価な美容液やクリームなどの化粧品を
次から次へと購入している女性は少なくありません。
ですが、まずは、
肌の構造や乾燥する原因、保湿のしくみなどを理解して
正しいスキンケアを身に付けることが必要です。
そして、正しいスキンケアを継続すれば、
若々しく、ツヤツヤの美肌を手に入れることができます。
人の肌は、単純な1枚の膜ではなく、肌の表面に位置するところから順に
表皮、真皮、皮下組織の3層が重なりあってできています。
その厚みは表皮と真皮を合わせても約2mmで、
その中の表皮の厚さは、
わずか約0.2mmというラップ程度のとても薄い膜でできています。
しかし、この表皮という薄い膜の中に、
敏感肌・乾燥肌の改善の決め手となる重要な肌のメカニズムが潜んでいます。
表皮の中は、上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層でできており、
角質層は、表皮の10分の1程度で約0.02mmの超極薄の膜でできています。
この角質層の中は、
角質細胞がブロックのように約10~20層ほど積み重なり、
その隙間をセラミドをはじめとする角質細胞間脂質が角質細胞同士を結びつけて、
肌内部の水分蒸発を防いだり、
外部からの異物や刺激の浸入を防ぐバリヤ機能を形成しています。
このバリヤ機能の働きは、
セラミドなどの角質細胞間脂質が大きくかかわっています。
しかし、セラミドは、年齢とともに老化によって生産量が低下し、
また、間違ったスキンケアなどでも減少してしまいます。
こうした原因でセラミド不足になると、角質細胞同士の接着が緩くなり、
バリヤ機能の働きが低下するため、
肌内部の水分が蒸発して肌は乾燥するようになります。
さらに、外部からの異物や刺激が入り込みやすくなり、
ちょっとした刺激にも反応してしまう敏感肌に陥ってしまいます。
このようなバリヤ機能の低下から起こる敏感肌、乾燥肌を改善するには、
セラミド不足となっている状態の肌に、
十分にセラミドを与えて保湿することが必要です。
中には、洗顔後に化粧水をたっぷりと付けて
保湿したつもりになっている人がいらっしゃいますが、
化粧水の成分のほとんどは水なので、すぐに蒸発して保湿したことにはなりません。
ようするに、保湿の決め手は、
セラミドを配合した美容液を使うということです。
セラミドの他に、
コラーゲンやヒアルロン酸という成分も保湿効果が期待できます。